日々の仕事や暮らしの中で感じた事を、弊社社員が呟きます。
・2016年09月26日
将棋の世界では14歳2ヶ月の史上最年少プロ棋士が誕生しました。日本では1,000万人を超える人が楽しんでいるという人気の高い将棋ですが、終戦直後に禁止になるかもしれない危機に瀕したそうです。日本を統治していたGHQが、相手から奪った駒を味方として使うのは捕虜虐待の思想に繋がる野蛮なゲームだとして禁止しようとしました。
これに対して、将棋連盟を代表して登場した升田幸三は、「将棋は人材を有効に活用する合理的なゲーム。逆にチェスは取った駒を殺す。これこそ捕虜の虐待ではないか。そして、キングは危なくなるとクイーンを盾にしてまで逃げる。これは米国の民主主義やレディーファーストの思想に反する」と反論して難を免れたそうです。
私がこれを知ったのはつい最近で、将棋を知ってから暫くは、将棋はチェスのように一度奪われた駒は使えない(戦死)のに、奪われても(戦死しても)ゾンビのように復活する将棋のルールがどうにも馴染めませんでした。
しかし、『三国志』を読んでこの疑問が払拭されたのです。戦いの中で敵の捕虜になった戦士が敵からご馳走やサービス等でもてなされるとコロッと敵の仲間入りをしてしまう裏切り者が多く登場していたのです。
将棋の駒は捕獲されると、裏切り者となる。
自分なりに納得出来たので、将棋をしたくなったのですが、重度なヘボ将棋で人には殆ど勝てません。しかし、コンピューターと対戦出来るようになり、レベルも選択出来、楽しめるようになりました
しかし、続けていくうちにやっぱり、あの裏切り行為が我慢出来なくなったのです。私の鉄則通り飛車と角を大切にして戦っていくのですが(ここは突っ込まずに流して下さい)、それでも相手に奪われてしまいます。そして彼らは裏切り、襲いかかって来るのです。そしてとどめを刺してきます。大切に大切に可愛がってきたのに、そんな私の思いを全く無視して襲ってくる恥知らず者(駒)。道徳心もあったものではありません。
ということで、結局将棋からは離れてしまい、今は穏やかな気持ちで日々を過ごしています。
S.K
外の声:このつぶやきは偏った思考であり、おまけに負け犬の遠吠えです。こんなつぶやきに影響されることなく、将棋を楽しみましょう!